岩手競馬グレード制、新年度から導入
2013年からI-PATでのネット投票販売開始に合わせて、
重賞の数を大幅に増やした岩手競馬。
従来でも賞金額の面で差別化は行われていましたが、
各重賞の重要度をより明確にするため、4月2日開幕の来シーズンから
独自の格付け「岩手競馬グレード」(M1、M2、M3) を導入することが発表されました。
来年度行われる重賞(ダートグレード競走を除く)全46レースの内、
最も重要な根幹競走である10レースに「M1」の格付けが与えられます。
古馬からはシアンモア記念、みちのく大賞典、桐花賞の歴史あるダート3重賞や
芝の全国交流 OROカップ、GRANDAME-JAPAN ビューチフル・ドリーマーカップの5競走。
3歳からは岩手のダービーとオークスに当たるダイヤモンドカップとひまわり賞、
そして全国交流のダービーグランプリの3競走。
2歳からは伝統ある南部駒賞と、
プレイアンドリアルを輩出した芝重賞ジュニアグランプリの全国交流2競走です。
また、ダートの短距離重賞・早池峰賞(はやちねしょう)が1000mに距離短縮し、
競走名を「早池峰スーパースプリント」と改めることも併せて発表されています。
(正式発表待ちですが、開催時期などを鑑みれば
「スーパースプリントシリーズ」に組み込まれることが濃厚と思われます)
独自の重賞格付けを用いる(用いた)地方主催者
・ばんえい (BG1、BG2、BG3) 「ビージーワン」
・北海道 (H1、H2、H3) 「エイチワン」
・南関東4場 (SI、SII、SIII) 「エスワン」
・笠松、愛知 (SPI、SPII、SPIII) 「スーパープレステージワン」
※この他に準重賞相当の P(プレステージ)も存在
・佐賀 (S1、S2) 「エスイチ、エスニ」
・佐賀、荒尾、中津 (KG1、KG2、KG3 / KJ1、KJ2、KJ3)
※中津に続いて荒尾が廃止となり自然消滅
California Chrome、遠征初戦は60kg
2年連続のドバイワールドカップ出走に向け、
今年は早々と現地に入厩したCalifornia Chrome。
本番を前に出走するのは来週のマクトゥームチャレンジR.3ではなく、
今週メイダンで行われるダート2000mのハンデ戦
(トランスガルフ・エレクトロメカニカルトロフィー)。
全8頭が出走を予定する中、53kgの他7頭に対して
California Chromeが課されるハンデは60kg。
昨年のマクトゥームチャレンジR.3 (G1) 5着馬 Storm Belt や
既に今季メイダンのダート2000mを勝っている Hunting Ground など、
1枚も2枚も落ちる格下とはいえ必ずしも楽観視できないハンデの相手に
地力の差を見せつける結果となるのか否か、
来週のスーパーサタデーを前に注目の一戦です。
田中正一(まさかず)騎手、G3制覇
20日に行われたフィーニクスパーク2歳クラシック(G3)で、
田中正一騎手 (Masa Tanaka) 騎乗のCarunn カルーンが
道中4番手から差し切り勝ち。
大井での短期免許取得(2012年)や韓国で2年半の騎乗を経て、
今年1月から3シーズンぶりにニュージーランドに復帰した
田中騎手が2013年以来のグループ競走制覇です。
2011年ソーンドンマイル (G1) など、これでG競走5勝目。
ボッサ騎手(伊)、短期免許を取得
財政危機で苦しい状況が続くイタリア競馬界から、
南関東・川崎にフェデリコ・ボッサ騎手が来日。
31歳の中堅ジョッキー、ボッサ騎手は
2005年にイタリアジョッキークラブの騎手免許を取得し、
2014年ミラノ大賞でGI初制覇。
デムーロ兄弟、リスポリ、バルジューら上位の騎手たちが
活躍の場を求めて次々に国外へと拠点を移す中、
昨年は97勝を挙げて伊リーディング5位の成績を収め、
今年も現在のところ3位に付けています。
NARの発表では昨年開業したばかりの佐藤博紀厩舎(川崎)の下で
2月22日(月)から3月21日(月)までの1か月間騎乗する予定とのこと。
騎手服のデザインは公式発表待ちですが、黒一色となる模様です。